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社員インタビュー

KYOEI Automatic Control Company.
Member Interview

技術を継承できる設計士に

設計部 次長

秋本 照二郎(1988年入社)

先輩へ、そして管理者へ

製造部機械技術課 主任

轟 賢次郎(2015年入社)

永遠に続く開発ロード

営業技術部 課長

新國 秀人(1999年入社)

設計部 次長
秋本 照二郎

設計の醍醐味は
高い壁をクリアした時

Q.これまでの経歴は?

前職は機械設計がしたくて入社したのですが、実際の業務は加工+設計。作業の中心が機械加工だったので自分が当初思い描いた姿とのギャップに苦しんでいました。そこから転職し、21〜24歳くらいは電子基板の製造職。そんな時に見つけたのが共栄制御機器の求人でした。
初めは組立に配属されましたが、「最終目標は機械設計です」と希望を出し続けた結果、10年目で念願の機械設計のポジションに就くことができました。
10年組立をやって分かったのですが、機械設計をするには製造の仕組みを理解していないとできないものだと感じました。10年間は確かに長かったですが、機械設計になるための助走期間だと振り返れるようになりましたね。

Q.現在の部署は?

設計部の社員は4名で外注の方が1名在籍しています。
皆年代は50代くらいでベテランばかり(笑)仕事中の雰囲気は和気藹々というよりも1日中PCとにらめっこしていて黙々と作業に集中していますね。
製図は2Dや3DのCADを使用しています。私も機械設計に配属された当時はCADを使えず、先輩社員に教えてもらいながら半年ほどかかって習得しました。
元々製図ができる女性スタッフがいたのですが、その方が丁寧に教えてくれたおかげ習得できた経緯があります。新人が入社した際は私もしっかり教育していきたいと思います。

Q.設計の面白さとは?

PCでしか見ていない図面の製品が、社内で実機を組み立てられた時ですね。
これまでの苦労を忘れるほど嬉しくなります。そしてその自動機がクライアントに評価された時は喜びが倍増しますね。
設計職もクライアント先へ訪問することが多く、喜びの声を直接聞けるのが嬉しいです。
「ミスは1000作業中1回まで」「30秒で1個の部品を完成させてほしい」など自動機に対する高い要望が出されますが、それをクリアした時の達成感は設計職の醍醐味だと思いますね。

Q.設計職の大変な部分は?

クライアントの要求を満たすことができない時は非常に辛いですね。
会社にも迷惑をかけてしまうし、共栄制御機器に期待してくれたクライアントを失望させてしまうことにもなりかねません。それにせっかく受注にまでこぎつけてくれた営業にも迷惑がかかってしまいますからね。
後は納期です。プロジェクトは様々な期間が設定されますが、基本は短納期が多いです。そんな時はスケジュールが前倒しになるのでどうしても残業が発生することもありますね。

Q.独り立ちまでの期間は?

自分もそうだったように10年は見た方がいいでしょう。
若い方でしたら特に「長い・・・」と感じるかもしれませんが、正直な話、CADをちょっと触ったことがあるくらいでは通用しない世界なんですよ。
自動機に期待される領域はとても広く、当社の自動機全てが二つと無い製品なので同じ図面を製図することがありません。
毎回毎回任される案件が異なるため、そこに面白みを感じられるかが設計職で活躍できるかどうかのポイントだと思います。

Q.心に残っているエピソードは?

パナソニック様のIHコンロ生産に関する案件ですね。
依頼内容は「コンロの天板の裏側にシールを貼り付ける作業を自動化したい」というものでしたが、それが非常に難しかった。
直線はうまくいくのですが、問題はコーナー部分、カーブに沿わせて貼ることがどうしてもうまくいきません。X軸(横)やY軸(縦)、Z軸(上下)、回転数などを調整しながら試行錯誤を繰り返しようやく完成。シールはカートリッジ式なので無くなれば交換作業が発生し、シール部分を剥離する必要もありました。
工程を見直し、最初の交換作業だけ人力で剥離することにより自動化に成功。納入後は2ヶ月ほど常駐して微調整を行い、思い描いた生産ラインが完成しました。

Q.若い世代へのメッセージは?

当社の課題は年齢層の偏りであり、設計部も次の世代がいないので若手はチャンスだと思います。将来は部門長になれるチャンスもありますよ。私が培ってきた技術や経験を全て伝えるので、着実に成長していって欲しいですね。自動機の開発において設計職は要であると自負しています。これから入社される方と共に、設計職の存在価値をもっと高めていきたいです。

製造部機械技術課 主任
轟 賢次郎

組織が成長するために
もっと上を目指したい

Q.入社したきっかけは?

高校を卒業後は印刷会社で4色の輪転機やインキのオペレーターをしていました。仕事にも慣れて順調だったんですが、本当にこの仕事を続けられるのかずっと疑問に思っていました。
そんな中、他の仕事も見てみようと訪れたハローワークで共栄制御機器の求人を見つけたんです。
待遇や福利厚生が良かったし、自分は工業高校出身で機械を弄れる仕事が転職なんじゃないかと思ったんですね。それに会社の場所も通勤が便利な地元。『自分が活躍する場所はここだ!』と転職を決めました。

Q.現在の配属部署は?

製造部の機械技術課です。設計部門からあがってきた図面を基に部品を組み立てていくのが仕事です。会社で組み立てることもあるし、クライアント先の設置場所で組み立てることもありますよ。
部署は8名くらいでほとんどが年配の人ですが、30代の年齢の近い先輩がいます。皆さん弟のように可愛がってくれますね。

Q.製造・組立の面白さとは?

一台一台自動機が違うことですね。毎回設計図を見る時がワクワクします。
『次はどんな機械を組み立てられるんだろう』って。プラモデルすら作ったことがない自分が機械弄りの楽しさを知ったのはこの会社がきっかけなんですよ。経験がない図面を見た時は、組み立てるにはどうすればいいのかを考え楽しみながら作業しています。
ほとんどが手作業で、ナットで部品を締めたり、ドライバーや六角レンチ、スパナなどで調整したり、皆さんも日頃見かけるような道具を使って作業しています。

Q.仕事の大変な部分は?

世界に一台しかない機械の組立なので、調整箇所を手探りで一つ一つ探る必要があるところですね。
納品前には必ず会社でデモ機を作って、動作確認するのですが、満たさないといけない条件をクリアできないともう一度バラして調整し直します。
時間をかけてしまうと納期に間に合わなくなるので、先輩にアドバイスを求めることもありますね。担当する自動機の組立はメインの担当1名とサブの担当1名で進めます。困った時は周りの人にも助けてもらいながらやっていく必要があります。

Q.心に残っているエピソードは?

新人の意見を取り入れてくれた時ですね。
それはある作業を200回連続成功しないとクライアントの要求がクリアできない機械の開発だったのですが、その案件に調整担当として携わらせてもらいました。
先輩が組立作業に苦労されている時に、わからないながらも「こうしたらどうですか?」と言った時、すぐにその意見を取り入れてくれたんです。
すごく嬉しかったし、組立の楽しさを初めて知った気がしましたね。一人じゃできない仕事だと思いました。

Q.アピールできる会社の魅力は?

ベテランが多く、丁寧に仕事を教えてくれることです。
自分の場合、人間関係がモチベーションのウェイトを占めていて、仕事を続けられる理由でもあります。毎日上司や先輩と顔を合わせるので人間関係が辛いとやはり続けられないですよね。
大変な時もありますが、それは仕事に限った話。円滑にコミュニケーションが取れるのも新卒の方や中途採用の方にアピールできる部分じゃないかと思います。

Q.今後の夢は?

まずは独り立ちしたいです。
主任にはなれましたが、一人前と認められるにはまだまだ知識も技術も足りません。早く自分がメインの担当者になって機械を弄りたいです。そして後輩を教える先輩、指示できる上司にもなりたい。
どれだけ自分が成長しても次の世代が入ってこないと教えたり、管理したり、指示したりするのは経験できませんから。今回の採用でどんな人に会えるのか、入社してくれるのか非常に楽しみですね。

営業技術部 課長
新國 秀人

その道は果てしなく
胸踊る開発ロード

Q.前職はどんな仕事をしていた?

前職はゼネコンのグループ会社で物流の仕事に従事していました。
最初は土木建築の仕事に就くつもりでしたが、営業や製造の管理業務、クライアントとの折衝、生産スケジュールの調整、社員の勤怠管理がメインでしたね。当時を振り返ると365日中、300日は働いていたんじゃないですか。今の時代じゃ考えられませんが(笑)
入社2年目で会社全体の収支決算報告書を書かされていましたよ。そんなの『ペーペーの自分にわかるわけないやろ!』なんてことを思いながら仕事をしていたのをよく覚えています。

Q.共栄制御機器に入社したきっかけは?

前職は入社3年目くらいで退職したんです。『これはもうもたないな・・・』と。
ハローワークに雇用保険の手続きをしに行ったタイミングで、知り合いだった共栄制御機器の専務さんからお話を頂き「カタログの販売をする営業が欲しいから」と誘われ入社しました。
「文系でも大丈夫」と聞いていたので安心して入社したのですが、いざ入社したらカタログなんて見当たらない。実は自動機の営業だったんですよ(笑)クライアント先へ訪問しても専門用語や訳のわからない数字が飛び交うし、社内での打ち合わせもロクにできない。当然ですね。
3ヶ月が経過した頃、専務に状況を聞かれ「これは文系の仕事じゃない」と仕事を辞めることを伝えたんです。

Q.なぜ22年も続けられた?

その後「手立てを考える」と言われ、現場の機械設置や立ち上げのサポートに回ることになりました。
ベテラン社員の手伝いだったので前衛に立つ営業とは違い、作業を通じて少しずつ知識を身に付けられました。それでも1年くらいはかかりましたけどね。
当時はシャープ様の液晶パネルの生産需要が高まった頃で、私もタイミングよく携われることになりました。一台の機械立ち上げが成功し、担当する自動機が10台、20台と増え、成功体験を積み重ねるにつれ、この仕事の面白さがわかるようになりました。今思えば上の人もそれを見越して担当させてくれたのかもしれません。

Q.改めて営業職の面白さとは?

自分目線の回答にはなりますが、文系の道を歩んできた自分が想像したことのない経験と仕事ができていることですかね。例えば、数字の話をすると、日常生活であれば物の大きさを測る時の単位はミリやセンチ、大きくてメートルくらいですよね。ところがこの業界ではマイクロ(0.001ミリ)やナノ(0.001マイクロ)という単位が普通に飛び交っていますから。数字やこういう分野が嫌いじゃない人なら文系の方でも仕事ができると思いますよ。

Q.逆に営業職の大変な部分は?

クライアントの課題を解決する量産設備を完成させるのですが、“使いものにならない自動機は決して作れない”という責任感とプレッシャーを常に感じる部分ですね。
設計者や組み立てをする人と一緒になり責任を持って仕事を行う必要があります。
納品後のアフターフォローも欠かせません。製品はこの世に一台しかない自動機ですから、開発した当社しかわからないことばかり。クライアントからの相談や問い合わせは営業が一次受けを行うので、常に心配りをする必要がありますね。

Q.心に残っているエピソードは?

中国の商社から引き合いがあったプロジェクトですね。
それは一つのギアの中にニードルローラーを円周に沿わせて並べる作業を自動化する機械でした。ミスの許容量回数は1/1000回。非常に高度な技術を要求され苦労しましたが、他部門の協力もあり、ようやく完成にこぎつけ中国へ発送。
その後、使用される企業の担当者が共栄制御機器に2回訪れ、「未だにあの技術はどのように設計したのかわからない」と評価を頂いたんです。
営業職は一つのプロジェクトが完了すると、次の案件へ気持ちをスイッチする必要がありますが、その言葉は今も心に残っていますね。

Q.今後の夢は?

若い人が夢を持てる組織作りをしたいです。
ベテランが多いのは非常に頼もしいのですが、逆ピラミッド型の年齢構成になっているのは課題ですよね。
私も経験したように自動機の開発は非常にやりがいを感じられますが、深い知識と幅広い経験、高い技術力が必要なため、なかなか人が育ちにくい。
一品料理のような製品だけでなく、大量生産・販売が可能な汎用性のある製品を5つくらい開発し、価格競争でも戦えるような仕組みを作りたい。
「売れる製品のレパートリーが増えれば、キャリアの浅い営業マンも活動しやすい」と会社に提案している最中です。チャレンジしたい人をどんどん増やしていきたいですね。

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